ガマンは禁物!キケンな親知らずの痛み(智歯周囲炎)
2021年11月8日
こんにちは。院長の根本です。
突然ですが、11月8日が何の日かご存知ですか?
正解は「いい(11)歯(8)の日」。
「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」
という、8020運動の一環として
定められた記念日です。
永久歯が生えている大人はもちろん、
これから生え変わるお子さまも、
将来のために、今生えている歯を
大切にしていただきたいと思います。
さて、そんな大人の歯、いわゆる永久歯の数は
親知らず4本を含めて32本あります。
親知らずというのは、
正常に生えている分には問題ありませんが、
横に生えていたり、ケアがしづらかったりと
問題を抱えることもしばしば。
痛みを覚えると
真っ先にむし歯を疑うかもしれませんが、
必ずしもそうとは限りません。
今回はそんな親知らずによって引き起こされる
「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」について
お話しさせていただきます。
■横向きの親知らずは要注意!
「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」とは
親知らずの周囲が炎症を起こし、
腫れや痛みを生ずるもので、
「歯がうずく…」
と表現される方もいらっしゃいます。
この症状が出やすいのが、
親知らずの中でも
「半埋伏智歯(はんまいふくちし)」
※「不完全埋伏智歯」ともいいます
と呼ばれるもので、
図のように、半分だけ頭が出ている親知らずです。
このように親知らずが頭だけ出ていると、
手前の歯との間に隙間ができ、
汚れが溜まりやすくなるため、
そこに細菌が増え炎症を引き起こすのです。
■智歯周囲炎の放置はキケン
智歯周囲炎を放置し悪化させてしまうと、
歯ぐきが腫れるだけではなく、
歯ぐきから膿が出たり、
顔が腫れたりすることも。
さらには、
発熱や倦怠感、痛みによって
水を飲むことすら困難になる場合もあります。
「歯の痛みでそんなことに?」
と思われるかもしれませんが、悪影響は
他の健康な歯や、あごの骨などにも及び、
症状の悪化や患部の状態によっては
入院が必要なほど重症化することもある、
恐ろしい症状なのです。
■ガマンは禁物!智歯周囲炎の対処法
智歯周囲炎は、疲れや寝不足、風邪などで
抵抗力が落ちた時に症状が出やすい
という特徴もあります。
日頃から栄養を十分にとり、
疲れを溜めすぎないように気をつけましょう。
もし、炎症が起きてしまっても、
抗菌薬やうがい薬で一時的に
炎症を抑えることは可能です。
ただし、
智歯周囲炎は繰り返しやすいので、
患者さまの状態によっては
抜歯をおすすめすることがあります。
親知らずの生え方やトラブルの状況により
抜かなくて良いケースもありますので、
症状がある方はお早めにご相談ください。
千葉みなと歯科・矯正歯科
〒260-0025 千葉県千葉市中央区問屋町2−29 イオンスタイル千葉みなと内
TEL:043-307-3588
URL:https://www.chibaminatoshika.com/
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今すぐ止めよう!むし歯の進行
2021年10月6日
こんにちは。院長の根本です。
美しい紅葉シーズンに突入し、
外の景色が黄色や赤や茶色に染まりはじめると、
秋の深まりを感じるような気がします。
さて、少しずつ彩りを変えていく木々のように、
皆さんのお口の中でも少しずつ
むし歯が進行している可能性があるのは
ご存じでしょうか?
皆さんが検診等を受けた際に、
私たちが
「○番、C1です」といった
暗号の様な会話をしているのを
耳にされた経験はございませんか?
実はあれが、
皆さんのむし歯がどれくらい進行しているか
を表す数値なのです。
今回は、そんなむし歯の進行度合いを表す
CO~C4の分類が、
それぞれの段階でどのくらいむし歯が進行しているか
という点についてご紹介していきたいと思います。
■CO(シーオー):痛くない初期むし歯
鏡で歯をチェックした時に、
・白っぽくなっている
・表面に透明感がない
ようであれば、歯に穴があく一歩手前。
「CO(シーオー)」という、初期むし歯の状態です。
COの段階では痛みがほとんどなく、
ご自身ではなかなか気づけません。
しかし、歯科で予防処置を行ったり、
適切なブラッシングを続けたり、
しっかりケアを行えば
削らずに健康な歯に戻る可能性があります。
COから悪化させないためにも、
定期検診を欠かさないようにしましょう!
■C1:エナメル質のむし歯
C1の段階になると、
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、
歯の表面に小さな穴が空いたり、
黒や茶色に変色したりします。
むし歯は確実に進行していますが、
痛みなどの自覚症状はまだ無いことがほとんどです。
C1もCOと同じく、大事なのは早期発見!
この段階であれば歯を削ることになっても、
削る箇所は少なく済ませることができるので、
なるべく早めに診断を受けてくださいね。
■C2:象牙質に達したむし歯
エナメル質の下にある象牙質にまで
むし歯が進行すると
C2という段階になっており、
冷たいものや甘いものを口に入れた時に
痛みを感じることがあります。
象牙質はエナメル質よりやわらかく、
むし歯が進行しやすいため、
一層注意が必要です。
この段階になると穴が深くなり、
痛みが生じるといった
自覚症状が表れはじめます。
治療方法も、
むし歯の範囲に応じて「つめもの」や
「かぶせもの」を用いたものとなります。
■C3:神経まで達したむし歯
ズキズキと激しい痛みに襲われるようであれば、
むし歯が歯髄(しずい)まで達し、
炎症を起こしている可能性があります。
この段階になるとC3と呼ばれる
かなり進行したむし歯で、
抜髄(ばつずい)といって
歯の神経を抜く治療などが必要となります。
神経を取れば痛みは治まりますが、
栄養を運ぶ血管も一緒に失われることに。
すると、
その歯には栄養が行き渡らなくなり
歯の寿命が短くなってしまうため、
そうなる前に早めの治療を心がけましょう!
■C4:歯の根のむし歯
C4になると歯のほとんどが失われ、
歯の根しか残っていないような状態です。
神経が死んでしまい、
痛みが無くなることがありますが、
当然ながら良くなっているわけではありません。
放っておけば歯の根の周りに膿が溜まり、
さらに激しい痛みに襲われることも…。
抜歯が必要になる可能性が非常に高く、
・部分入れ歯
・ブリッジ
などで、失った歯を補います。
削ったり失ったりした歯は
もう二度と元には戻りません。
そのため、
削ったり抜いたりする治療は
私たちも可能な限り避けておりますが、
歯の状態が悪くなっていると、
そういった処置も必要になってしまいます。
だからこそ、
皆さまご自身による日頃のケアと
定期的な歯科でのチェックがとても大切です。
皆さまのかけがえのない「歯」を守っていくために
二人三脚で頑張って行きましょう!
千葉みなと歯科・矯正歯科
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高齢者に歯周病以外にも気をつけてほしいこと
2021年9月8日
こんにちは。院長の根本です。
まだまだ残暑厳しい9月ですが、
夏バテなど大丈夫ですか?
9月20日は「敬老の日」。
長寿をお祝いするとともに、
これからもいきいきと元気に過ごせるよう、
健康について改めて考えてみる良い機会でもあります。
体の他の部分と同じく、お口の環境においても
高齢期はさまざまな変化が生まれやすい時期です。
今回は高齢期のお口の環境について
お話ししていきましょう。
■高齢者に起こりやすいお口のトラブル
多かれ少なかれ、
ほとんどの高齢者はお口の中に
何らかのトラブルを抱えている
と言っても過言ではありません。
歯周病はそれらの中でもよく知られているものですが、
それ以外にも
次のようなトラブルが多くなりますので注意しましょう。
1.「だ液の減少」は
全身への悪影響も!
「噛む力の低下」や
「飲んでいるお薬」の影響などによって
だ液の量が減ると、お口の中の細菌が増えてしまいます。
細菌の増加は、
むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、
「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」の危険性
も高まります。
高齢者の肺炎は命の危険に関わるので、
十分な注意が必要です。
<予防策>
意識してこまめに水分をとり、
よく噛んで食べることで、
だ液の分泌を促しましょう。
また、だ液腺のマッサージも効果的です。
詳しくは下記イラストをご覧ください。
2.「歯肉の退縮」で
むし歯になりやすくなります!
加齢・歯周病の進行・間違った歯みがきなどにより
歯肉が退縮(歯ぐきがやせる・下がること)すると、
歯の根っこ(根面)が表に出てきてしまいます。
実は、根面はとてもデリケートで弱いため、
「知覚過敏」や「むし歯」のリスクが
一気に高まります。
歯ぐきが下がったかな…
と感じたら十分な注意が必要です。
<予防策>
丁寧な歯みがきで
歯周病を悪化させないことが重要!
しかし、力の入れ過ぎは、かえって歯ぐきがやせる原因に!
正しいブラッシング圧などは、
歯科で指導を受けていただくと安心です。
また、歯の根っこにできるむし歯(根面むし歯)は
とても進行が早いので注意が必要です。
早期発見できれば、
それだけ少ない治療で済みますので、
ご自身では「何も問題ないな」と思っていても、
日ごろから定期検診を欠かさないようにしてくださいね!
3.「歯のすり減り」が
歯の破折や知覚過敏を引き起こす!?
習慣化してしまった食いしばりや歯ぎしり、
間違ったブラッシングなどで、
歯のすり減りが起こります。
歯のすり減りがエナメル質から象牙質にまで達すると、
神経に痛みや温度が伝わりやすくなり、
知覚過敏を引き起こす原因に。
しかも、ひどくなると、
歯そのものが折れてしまうこともあります。
<予防策>
歯ぎしりなどのくせがある方は、
普段から意識してなるべくやらない、
専用のマウスピースなどを使用して、
噛みしめの回数を減らす、
といったことを実践していきましょう。
■高齢者が目指すべき歯の本数
高齢者が歯を残すための取り組みに
「8020運動」があります。
8020運動とは、
「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
この20本というのは
「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を指しており、
だいたい20本以上の歯が残っていれば、
硬さのある食べ物でもほぼ満足に噛めると言われています。
普段からのケアで1本でも多く自分の歯を残し、
もし歯が減ってしまった場合にも
入れ歯やブリッジなどでしっかりカバーしましょう!
当院では、
高齢の方ならではのお口の悩みもサポートいたしますので、
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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「ブログ」を新設いたしました
2021年5月25日
「ブログ」を新設いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。