インプラントで噛む力が向上する理由〜天然歯との違いと長持ちさせるコツ
2025年12月9日
インプラントで「しっかり噛める」が実現する理由
歯を失ってしまったとき、多くの方が気になるのは「また以前のようにしっかり噛めるのか」という点です。
インプラント治療は、失った歯の機能を取り戻すための選択肢として注目されています。入れ歯やブリッジといった従来の治療法と比べて、インプラントには「自分の歯と同じようにしっかり噛める」という大きな特徴があります。
では、なぜインプラントは噛む力を回復できるのでしょうか。その理由は、インプラントの構造にあります。インプラントは、チタン製の人工歯根をあごの骨に直接埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。人工歯根があごの骨にしっかりと固定されるため、天然の歯と同じように安定した状態で噛むことができるのです。
この安定性こそが、インプラントの最大のメリットです。入れ歯のように外れたりずれたりする心配がなく、硬い食べ物もしっかりと噛みしめることができます。食事を心から楽しめるようになり、栄養バランスの改善にもつながるのです。

天然歯とインプラントの決定的な違い〜「歯根膜」の有無
インプラントは天然歯に近い機能を持っていますが、完全に同じというわけではありません。
最も大きな違いは「歯根膜」という組織の有無です。歯根膜とは、天然歯の歯根とあごの骨の間にある厚さ約0.2ミリの薄い膜で、コラーゲンでできています。この歯根膜は、ものを噛んだときにかかる圧力を分散させるクッションのような働きをしており、口の中の健康に欠かせない部位なのです。
天然歯には、骨や歯ぐき、歯根膜という3つの方向から血液の供給を受けています。血液中の白血球には、体内に侵入した細菌やウイルスなどを食べて身体を守る働きがあります。しかし、インプラントには歯根膜がないため、天然歯と比べて血液の供給量が減ってしまい、白血球による抵抗力も弱まります。
歯根膜がないことで起こる影響
歯根膜がないことで、いくつかの影響が生じます。まず、食事などの通常の噛む力や歯ぎしりなどの噛み癖による過剰な力が、直接インプラントやあごの骨、歯ぐきに加わってしまいます。強い力がかかり続けることにより、あごの骨が吸収される、人工歯が破損するといったトラブルにつながる可能性があります。
また、天然歯の歯根膜には「知覚神経」が通っていますが、抜歯の際に歯根膜と一緒になくなってしまいます。知覚神経は、歯に大きな負荷がかかった際に、脳に噛む力を弱めるよう指令を送る役割を担っています。インプラント後は知覚神経がないため、噛む力が過剰にかかっていても察知できず、人工歯やインプラント体に負荷がかかりすぎて破損の原因となることもあるのです。
感染リスクの高まり
血液の供給が少ないことで、インプラントは感染に弱い状態になっており、天然歯と比べると抵抗力が低くなって歯周病菌による「インプラント周囲炎」を起こしやすいという特徴があります。インプラント周囲炎は、インプラントを支えている顎の骨が溶けてしまう病気で、メカニズムは歯周病と同様です。しかし、歯周病に比べて見た目の炎症や腫れが目立ちにくく、進行速度も格段に速いため、より気を付ける必要があります。
インプラントが「他の歯を守る」治療である理由
インプラントは失った歯を補うだけの治療ではありません。
同様に歯を補う施術として、入れ歯やブリッジがありますが、これらに比べてインプラントは「ほかの歯を守る」手段でもあるのです。入れ歯は固定するために金属のバネをほかの歯に引っ掛けるという手法が一般的ですが、これによってバネを掛けられる側の歯に負担がかかります。また、ブリッジは失った歯の両端の健康な歯を大きく削らなければいけないため、歯の寿命が短くなってしまいます。
インプラントはほかの健康な歯に対する負担が少なく済むというメリットがあるのです。
全身の健康への影響
食べ物をしっかりと噛むことで脳に新鮮な血液が行き渡って、認知症予防になるという研究結果が報告されています。咀嚼力が回復すると、食事の質が向上し、栄養バランスが改善されます。硬い食べ物や繊維質の多い野菜なども食べやすくなり、より幅広い食材を摂取できるようになるためです。結果として、体全体の健康維持に役立ちます。
よく噛むことは唾液の分泌を促し、口内環境を改善します。具体的には、口腔内を清潔に保ち虫歯や歯周病を防ぐ、唾液に含まれる酵素によって消化を助ける、口腔内の細菌のバランスを整えるといった効果が期待できます。このように、唾液の分泌は口腔内の健康を通じて全身の健康に貢献します。
インプラントを長持ちさせるための重要なポイント
インプラント治療は、インプラントを埋めたら終わりというようなものではありません。
長く使い続けていただくためには、治療後も定期的にメンテナンスを行っていく必要があります。もしメンテナンスが充分に行われないと、インプラント周囲炎という病気になってしまうことがあるのです。

科学的根拠に基づいたメンテナンスシステム
むらせ歯科千葉みなと院では、科学的根拠に基づいたオリジナルのメンテナンスシステムがあります。患者さんそれぞれに合わせたメンテナンスプログラムを作成し、インプラントも含めたお口の全体の状態を管理いたします。
インプラントを長持ちさせるためには、いくつかのポイントがあります。まず、歯科クリニックで定期メンテナンスを受けることが重要です。定期的なチェックで早めに問題を発見し、適切な処置を行うことで、インプラントの寿命を延ばすことができます。
正しいセルフケアの継続
正しいセルフケアを続けることも欠かせません。インプラントも天然歯と同様のていねいなケアが必要になります。毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、インプラント周囲の清潔を保つことが大切です。
噛み合わせや噛み癖による負荷を減らすことも重要です。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガードの使用を検討するとよいでしょう。過剰な力がかかり続けることを防ぎ、インプラントを守ることができます。
信頼できる歯科医院の選択
インプラントが得意な歯科クリニックを選ぶことも、長持ちさせるための重要な要素です。むらせ歯科千葉みなと院では、「コンピュータインプラント」という手法を採用しています。CTやシミュレーション等を利用し、成功率を高める手法です。
CTは骨の量や厚み、神経の位置などを三次元に捉えることができる撮影装置です。従来のレントゲンでは二次元撮影までしかできなかったため、患者さんの状況把握が適切にできるとは限りませんでした。CTを用いると、様々な角度からの解析が可能なため、より正確な診断ができ、治療の安全性と質を高めることができます。
むらせ歯科千葉みなと院のインプラント治療の特徴
当院では、インプラントはどうしても歯を残すことができない症例での対処法の1つとして考えています。
インプラントは優れた人工歯ですが、天然歯に勝るものはありません。治療によって歯を残せると判断した場合には、できる限り抜歯しない方向での治療をお勧めしています。患者さんが納得していないにもかかわらず、歯を残すための治療も行わないままインプラントを勧めることは、非常に問題です。歯は身体の一部であって、不必要に抜歯することは避けなくてはなりません。
安全を最優先した治療体制
当院のインプラント治療の特徴として、「安全」を最優先した治療を提供しています。専門医による治療を行っており、根本悠平医師が担当しています。滅菌管理された環境下でのオペを実施し、インプラント治療は他の治療と異なり外科処置が伴いますので、万全の態勢で臨む必要があります。特に治療部位への感染防止のため、滅菌体制の構築は大切です。
世界標準メーカー製品の使用
世界標準のメーカーの使用も特徴の一つです。当院では、インプラントメーカーとして世界のシェアの1位と2位である「ストローマン」と「ノーベルバイオケア」の2社のものを採用しています。世界におけるシェアが高いということは、それだけ多くの治療実績があり、国際的な信用度も高いメーカーであるということです。
ストローマンは世界シェア第1位のインプラントメーカーです。シェアの高さは豊富な実績と高い品質の証でもあります。スイスのベルン大学で行われた研究結果によると、手術の成功率が約97%、生存率が約98%と、高い信頼性が証明されています。
安心の10年保証システム

当院では、インプラント治療に10年の保証期間を設けています。インプラントの第三者保証期間である「ガイドデント」に認定されており、一般的には保証対象とならないケースにも対応が可能です。
一般的なインプラントへの保証は、交通事故やレジャーでのトラブルなど、予期しない事故は保証の対象となりません。ガイドデントの保証システムは、転倒などによってインプラントが破損・脱落した場合でも、無償で再治療を行うものです。
また、一般的には、インプラントは治療した歯科医院でしか保証を受けることはできません。しかし、ガイドデントに加盟している全国の認定医院で、引き続き保証を受けることが可能です。遠方に引越ししてしまっても保証内容は変わらず継続されます。
他院で断られた方への対応
糖尿病や心臓病、高血圧などの理由でインプラントを断られるケースはよく見受けられます。以前は、これらの症状がある場合は、多少リスクが高くなるとされていたため、断る医院さんが多かったようです。ただし、近年では、体調の改善と共に、生体モニタリングなどを注視しながら行うことで可能になることもあります。当院では、内科医の判断も仰ぎながらご提案をさせていただきますので、他院で断られたとしても、諦めずに一度ご相談ください。
まとめ〜インプラントで取り戻す「噛む力」と「生活の質」
インプラント治療は、失った歯の機能を取り戻すだけでなく、全身の健康や生活の質の向上にもつながる治療法です。
天然歯には歯根膜という組織があり、インプラントにはないという違いはありますが、適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって安定した噛む力を維持することができます。食事を心から楽しめるようになり、栄養バランスの改善、認知症予防、そして自信を持って笑える日々へとつながっていきます。
むらせ歾千葉みなと院では、天然歯を最優先に考え、可能な限り抜歯を避ける方針を掲げています。それでも抜歯が必要な場合には、安全を最優先したインプラント治療を提供しています。世界標準のメーカー製品の使用、10年保証システム、科学的根拠に基づいたメンテナンスシステムなど、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整えています。
歯を失ってしまった方、入れ歯やブリッジに不満を感じている方は、ぜひ一度インプラント治療をご検討ください。しっかりと噛める喜びを取り戻し、より豊かな人生を送るための第一歩となるはずです。詳しくは、むらせ歯科千葉みなと院までお気軽にご相談ください。








